
「あれ?なんだかいろんな子たちがいるよ。」
甘い匂いのお花につられてかがんで見たのは、ちいさなムシたちの世界だった。
さっき見たちょうちょは花の蜜を吸いにきたんだね。
ありんこは、どこかに落ちてるお菓子の端っこを取りに行くのかな?
バッタも長〜い草につかまろうと、ジャンプのタイミングをはかってるみたいだし、ミミズは土の中のごはんを食べて、残りを外にせっせと出してるんだね。
そか〜。。。
地上30センチの世界は、ちいさなムシたちが、それぞれするべきことだけを一生懸命にやる、とっても素敵な世界に見えた。
ワタシはちょっと恥ずかしくなった。
自分がしなくていいことを始めて、それで誰かと争うなんて…人だけなんだなぁって思ったから。
「私に気づいて、私のそばに来た人しか見えない世界なのよ。
ムシさんはみんなそれぞれの役目を知ってるから、決して無駄な争いはしないの。
そうやってみんなが別々のことをしてるようで、ちゃんとみんなが繋がってるのよ。」
お花さんはそう言って、くすっと笑う。
ふ〜ん。そうなんだぁ。
ちょうちょは蜜を吸い終えて、またどこかに飛んで行こうとしていた。
その先に、またも丸いて豆粒が!
「お花さん、ありがとう。また遊びにきてもいいですか?」
「いつでもどうぞ。私はいつでもここにいるから。」